伝建地区・前沢曲家集落

福島県南会津町の前沢曲家集落に行ってきました。
明治40年の大火で集落のほとんどのが焼失し、周辺の大工さんの手で一斉に再建されたため統一された意匠の集落として残ったそうです。
南側の山から眺める茅葺屋根がとてもきれいでした。

伝建地区・前沢曲家集落

寄棟と切妻の屋根がL字になっていて、入隅のところと切妻部分の南側が出入口となっています。
切妻部分は入口の前室(雪よけ、薪置場)と水廻り(トイレ、浴室)や農耕馬の厩があり、奥にある炊事場流し(キッチン)につながっています。その先に囲炉裏がある下縁(ダイニング)、その横にここにも囲炉裏がある上縁(リビング)、座敷(応接間、仏間)、部屋(主寝室)、中門(子供室)という構成でした。
切妻部分の2階は物置となっていましたが、きれいな狐格子の明り取りがついていました。

前沢曲家資料館は昔のままの造りで、中も見学できます。
他の16世帯はリフォームをして今も普通に暮らしていらっしゃるそうです。