35年前に設計した別荘。コロナ禍以来、久し振りの訪問。
コンパクトで凛としていて、若い時の設計力に我ながら驚く。
住み手の良質な生活スタイルが35年の年月を経て、空間にやさしさと落ち着きを与えている。
居間や食堂はミニマムな大きさ。屋根付きのテラスが唯一の贅沢。避暑地に住まうには便利な設えで、室内と一体になって使えます。
音楽家や画家とは違って、設計には経験が必要とも思いますが我が身が老齢になった今、若さの至りの勢いに驚かされることがあります。
加齢に依るスタミナ切れとアイデア枯渇を防ぐことは不可らしく、若さの勢いが懐かしく、二度と出来ないと諦めるざるを得ないこの頃です。