時代と伴に

千里阪急ホテル

大阪北摂にある千里阪急ホテル。1970年の大阪万博時に開業して52年。幾度かの増築を繰り返し、現在の完成形があります。設計は浦辺設計。私も在籍中に幾度かの増築工事に携わることができました。残念ながら2025年に解体されることが決まっています。久しぶりに、家族でランチバイキングに出かけました。

 

千里阪急ホテル

 

こちらが開業時、第1期の宿泊棟。弓を引くようにくの字にカーブを描いています。現代の目で見ると極めて質素ですが、さまざまにデザイントライしているようすが伝わってきます。

千里阪急ホテル

千里阪急ホテル

 

第2期の宴会場増築後のエントランスと宴会場ホワイエ。高低差のある敷地を巧みに生かして、落ち着きのあるしっとりした雰囲気。時間とともに良くなっていく建築です。

千里阪急ホテル

 

第3期の宿泊棟。合わせて宴会場が増築され、魅力的な中庭が完成しています。
その後も、増築を重ね続けます。

千里阪急ホテル

千里阪急ホテル

 

こちらは独立棟型のチャペル。私も担当しました。人気が高く、第2チャペルへと続きます。

緑豊かな環境を生かした郊外型のホテルとして、多くの人に親しまれ、利用した方のさまざまな記憶がこの建築に詰まっています。私もその一人として惜しむ気持ちで一杯です。2025年は2回目の大阪万博が予定されており、万博に始まり万博に終えることとなります。残された時間、幾度と訪れようと考えています。