内子町八日市護国重伝建選定40周年記念事業『全国町並み保存連盟中四国ブロックゼミ』

内子町八日市護国重伝建選定40周年記念事業『全国町並み保存連盟中四国ブロックゼミ』

 

先々月内子町で【中四国ブロックゼミ】が開催されました。
7つあるブロックのうち、中国四国ブロックでは、まだブロックでのゼミは開催されていませんでした。そこで手を挙げたのが、内子町八日市護国町並保存会の芳我明彦会長でした。コロナ禍で2年延期されましたが、今回は感染対策をしっかりして開催。見学会後、重伝建選定40周年記念事業として、「伝建地区の「いま」と「これから」」をテーマに内子座で開催されました。

文化庁の梅津章子・主任調査官による記念講演「伝統的建造物群保存地区」。続いて、「風の港まちづくりネットワーク」の渡邊堅次さん、「鞆まちづくり工房」を代表して、学生時代から鞆の浦の調査をして、まちづくり会社を設立した渡辺高章さん、そして地元の芳我明彦会長による報告が続きます。特に印象に残ったのが、地元内子の芳我さんの報告です。高度成長期に先人が町並み保存を選び、役場職員の力もあり、町並みは住民の誇りになったが、町並みは生活の場であるので、影響のない範囲で現代の生活様式を取り入れながら、観光中心ではなく住民が楽しむ姿を見てもらいたいというお話でした。内子では、保存会と保存センターの両輪でこれまで進んできて、最近では内子全体で移住者が増えてきているのですが、町並みへの出店者・移住者には両者で事前面談をしているとのこと。

今回は感染を避けてブロック内の団体の参加者は少なかったのですが、倉敷、吹屋、宇和町の短い報告の他、伊予市の宮内邸を守る会の報告がありました。昨日のプレゼミから内子のみなさんにはお世話になりました。ありがとうございます。
(全国町並み保存連盟より)

芳我明彦会長のお言葉に、いずれにしても、重伝建地区に住む私たちは「町並みを保存していくという地味な活動に、地道に取り組んでいく」という基本姿勢を忘れずに、引き続き品格のある町並みづくりを目指していきたいと考えております。