2次元と3次元のあいだで

日常の仕事から

我々建築従事者の仕事の最終形は、現実の建築という3次元のものです。但し、設計や施工の過程では、2次元(2D)であったり3次元(3D)でものを考えたり伝えたりします。

上左図はお日さまがちゃんと当たる家になるかどうかの日照シミュレーション3D画像、上右図は木造の骨組みを検討する構造ソフトでの3D画像です。

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上図は詳細設計時に3Dでデザイン検討している際の画像です。デザイン検討と意思決定に大いに役立っています。これらの画像はレンダリングという作業を経て、あたかも完成写真のような画像を得ることもできますが、よく考えてみると印刷物もパソコンも、紙やディスプレイという2次元です。

紙や画面から光の情報が瞳に入って網膜に像を結び、脳内で3次元化されます。現実の建築空間も視覚情報としては同じ仕組みですが、現実にはその他多くの情報から人は建築空間の良し悪しを感じ取っています。

つまり、作業中の3D画像は仮想の空間で、現実の建築空間との差を埋めるのはそれを見る人の想像力にかかっているということ。我々、設計者は精一杯の想像力でそれを補いながら設計を進めないといけないと考えています。

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こちらの写真の建築模型はちゃんと3次元です。パソコン性能がいくら進んでも、必要なくなることはないと考えています。