施工：㈱井藤工務店
前回に引き続き、姫路の家をご紹介します。今回は開口部の明かり障子がテーマです。
家族室、和室は、それぞれの庭に面して比較的大きな開口を設け、室内側にはそれに合わせて障子を組合せました。
障子は変化の激しい昼光を、目にやさしい柔らかな光に変えてくれます。また、夜間は開口部の断熱性能にも大いに寄与してくれます。その反面、外の景色をしっかり見たいときなど、時には邪魔に感じることもあります。
このお住まいでは、すべての障子が壁面に引込めるように寸法割付けを行いました。
上の写真はすべての障子を引き込んだ状態です。部屋と開口部や壁の寸法関係など調整は難しいのですが、うまくいくととてもすっきりとします。
南東角の和室は、庭の広がりを最も感じるところです。コーナーを開くように開口部を設け、障子もそれぞれの壁に引き込めるようにしました。
庭の植栽は植えたばかりで、育つにはまだこれからですが、時間とともに豊かな緑と庭の広がりを感じる素敵な和室になることを願っています。