外部木部塗装

外部に木部を使う場合に気になるのが耐久性。古くから民家に使われている事例をお手本にしながら、現代の住宅に相応しい方法を試行錯誤しています。

外部木部塗装

上の写真はこの夏、竣工したばかりの住宅の外回りの木フェンスです。杉板を縦張とし、その上部には笠木を設け、ガルバリウム鋼板を施しています。本体を縦張りにすることで雨後の乾燥を促し、傷みの早い水平部分は金属板で保護。ここまでできれば安心です。また、杉板の塗装はメンテナンスのしやすい浸透性の外部用自然塗料です。杉の赤みがうっすらと表面に見え、木地の色味の差が自然に表れて、全体によい表情をつくっています。
木部に油分があるうちは水をはじきますが、時間経過にともなう油分の減少を塗料のメンテナンスで補い、徐々に自然なシルバーグレイに落ち着いてほしいとの考えです。

こちらは自然塗料が得意なプラネットジャパンの調合作業室。ただいま施工中の住宅外壁の木部塗装の見本塗りをしてもらいました。塗る樹種によって吸い込み具合が違い、色も変わってきます。今回は赤みの杉。好みの色に調合された塗料を、持参した杉板に塗ってもらい確認をしました。少し赤みのあるグレー。「よし、これで行きましょう。」皆の意見が一致しました。