近江坂古道

近江と若狭を結ぶ古道のひとつに近江坂古道と呼ばれるルートがあります。若狭の闇見(くらみ)神社から近江今津の酒波(さなみ)神社まで、古くから人馬の往来があったとされ、近年、全ルートが整備されています。

近江坂古道

今回は琵琶湖畔の近江今津から古道途中の大御影山までを往復してきました。スタートは琵琶湖の朝焼け。湖面には潮目のようなさざ波が見え、湖畔の水田にも美しい朝焼けが映り込んでいます。

近江坂古道

古道は斜面をゆったりとしたカーブを描きながら登っていきます。荷物を背負った馬が安全に通ることができるように描かれたカーブには惚れ惚れする美しさがあります。

近江坂古道

前日の風雨に落とされたカエデの葉が苔道の上に落ち、緑のカーペットの上を歩いているよう。

近江坂古道は全長22.5キロ。最も高いところでも標高は950メートル弱。歴史豊かな風土を知ることのできる古道や峠道が、地元の人たちの手で復活、良好なかたちで維持されています。