内子町伝建地区 井門家主屋修理工事保存事業

愛媛県喜多郡内子町八日市

内子町伝建地区 井門家主屋修理工事保存事業

内子町伝建地区 井門家主屋修理工事保存事業

内子で町並み保存運動が始まったのは、昭和47年町並や集落などの建造物群を中心とした歴史的景観が、文化財として認識され始め、文化庁において「第1次集落町並調査」にリストアップされたことに始まる。当時八日市に転居された画家井門敬二氏が、地区住民として、或いは愛媛県文化懇談会美術専門委員として町並み保存を提唱されたことからである。

井門家は、元は中芳我家であり、上芳我家の分家である。建築年代は明確ではないが、上芳我家より古く、主屋は江戸末期に建てられ、付属屋は明治以降に建てられたものと考えられる。間口5間半、梁間6間半の規模の大きな町家であり、正面に大戸やシトミ戸(跳ね上げ戸)の形式があり、登り梁の形式も残り、内子の町家の中でも古い形式を残す歴史的建造物として格調高く貴重な存在である。