市川の家の玄関は少し広めで7畳ほどあります。
玄関で来客にちょっとした応対ができるようなスペースが欲しいとHさんから要望がありました。
二人くらいが椅子に座ってお茶を飲めるような土間スペースになっていて、上がり框の下に設けたスリットからは床下エアコンの冷気、暖気がつたわるようにしたので、他のスペース同様、快適な温熱環境も保たれています。
建具内法高さに合わせた収納を設け、その奥がキッチンの入口となっています。
右手の格子戸はアトリエ、リビングにつながっています。
普通に窓を設けてしまうと駐車している車が見えたり、道路からの視線が気になるので、窓は地窓としました。
地窓には視線と光の制御のため障子を入れてあります。
天井は屋根のカタチに合わせた勾配天井です。
Hさんの趣味の絵などを飾って小さなギャラリースペースにもなるのではないかと夢が膨らみます。
撮影/垂見孔士