職住融合

新型コロナウィルスによる影響は様々な世界に広がり、現在も試行錯誤しながらの生活が続いています。
その中でも、テレワークによる「職住融合」と言われている生活スタイルが注目されています。
テレワークそのものはコロナ以前にもすでに導入している企業があり、地方への移住を希望している割合もそれなりに高かったようですが、一気に促進された感を受けます。

職住融合

数年前、テレワークではありませんが、自宅での仕事時間が多い方の家を設計しました。
決して交通の便がいいとは言えない郊外に、まだ小さいお子さんと家族で土をいじれるよう、畑付きの土地を購入しての計画です。
いつもですと家族の誰でも利用できるようなオープンスペースを計画するのですが、仕事で使いたいという希望に応じて、1坪の仕事室は個室で施錠付きです。
広い畑に面しては、畑仕事の合間の休憩用にガーデンテラスを計画。
薪ストーブを設置したり、玄関から入ったところに手洗いを設け、帰宅後すぐに手洗いができるようにするなど、今から思うとコロナ対策を事前に施したような住まいでした。

職住融合

「職住融合」はこれからの生活スタイルとして、より多くの人に可能性が広がったことは間違いないでしょう。
もちろんテレワークについて、職業職種の制限がありますし、良いことばかりとは言えないかもしれません。
しかし、人口の大都市集中が少しでも緩和できたり、地方の活性化につながるようであれば、コロナ禍の中での数少ない光明の一つかと思います。