進化するマスク

パンデミックのせいでマスクが進化している。
防菌の観点からマスクは顔面への高い密着性能が要求されるが、アベノマスクに代表される普通のマスクは、すき間だらけで性能はイマイチ。

顔面の形状は千差万別。平べったい人もいれば立体的な人もいる。
顔が立体的な人はたいがい鼻も高く、高すぎる人はコンプレックスをもっている。
整形で鼻を高くするのが当たり前と思っていが、高い人は骨を削って低くするそうだ。
マスクは(^_^)半分を隠してくれるので、美容整形の売り上げは減っているだろう。
化粧のアドバイスをする人たちも”マスクの目”に特化して腕をふるうが、口紅の売り上げは間違いなく落ちる。

マスクは、団子っ鼻にも鼻高の人にも整形の人にも合わせられなければいけない。
たまに居る鼻高々の人にはそのままで充分対応できるだろうが・・・ Lの高/中/低、Mの高/中/低、Sの・・・など、品揃えが必要になるかもしれない。
いずれ銀座のど真ん中にブランドマスクやマスク専門店が出現するのだろう。

顔面形状に対応するマスクのつくりはいくつかに分かれる。
立体成型のものは型に合わせて大きさも形状も固定される。しかも持ち歩きに不便。
やわらかなものは洋裁型の曲線で裁断するのと和裁型の直線で裁断するものに分かれる。
いずれも鼻に当たる部分の形状を変えられるようにして密閉度を高める。
顔に合わせて柔軟に形状が変化するのはプリーツの付いたものだろう。
プリーツ型は曲線の必要がないから和裁型に軍配か。

現在のマスクは機能的には防菌フィルターとそれを押さえるカバーで成り立っている。
フィルターとカバーを分けてつくればデザインの巾は拡がる。
カバーはフィルターを押さえることさえ出来ればそれ以上の機能は必要ない。
水玉模様の穴が開いていようが網目状であろうが、基本的性能に変わりはない。
ファッションのごとく、色と模様で際限なくデザインできる。

アゴまで掛かるマスクはガムを噛んだり派手な会話をするとずり下がってくる。
この際、腹話術を身に付けたらいいかもしれない。
マスクの動きが静かになる・・

マスク