延々と続く田畑は見上げる空をこころなしか広く感じさせる。そんな場所に木陰をつくるような気持ちで屋根をかけた。背景には山々。そこで採れた木をつかい麓にいる大工と職人がつくる家。おひさまの恩恵も受けたいと南面する部屋をならべ、東西に長くなった家の各部屋には各々の風が通り抜ける。中央の居間の豪胆な大開口は、深い軒の出と相まった夏涼しく冬暖かいパッシブデザイン。
設計 | 岩瀬卓也(岩瀬卓也建築設計事務所) |
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施工 | ㈱木楽工房(大工棟梁:宇野寿之) |
構造形式 | 木造在来工法 平屋建て |
主な外部仕上げ | 屋根/ガルバリウム鋼板 軒天井/杉縁甲板 外壁/モルタルリシン掻き落とし仕上げ・杉本実板厚 15mm 建具/木製建具・アルミサッシ |
主な内部仕上げ | 天井/杉板厚 30mm 目透かし張り、漆喰塗り 壁/杉縁甲板厚 12mm、漆喰塗り 床/杉縁甲板厚 40mm、畳、真砂土三和土仕上げ |