榛名神社

榛名神社

榛名神社

完了検査のついでに、初めて「榛名神社」を訪れました。
まだ寒い季節で夕方ということもあり、少し駆け足での参詣です。
あいにく長期の修復作業中で、主だった建物はほとんど工事用の保護シートが掛けられており、残念ながらゆっくりと拝見というわけにはいきませんでした。
それでも深山幽谷といいますか、渓谷沿いの石段を登り、巨岩・奇岩に囲まれた境内は充分堪能できました。
本社・拝殿までの途中、参道から見上げる位置にとても気になるものがありました。

榛名神社

岩にはめ込まれている扉です。
人工的に岩が加工され、明らかに奥がありそうな感じです。
そしてその上には、これまた人工的な山形の溝が長く彫られています。
手前にある説明文を読むと、この場所にあった「東面堂」という建物の名残であり、扉はおそらく、須弥壇の奥に秘仏として千手観音像を安置していたところにはめ込まれていたものではないかということでした。
御堂が取り壊されて跡地になっているところは他にもあると思いますが、自然の岩に建物の名残があるという場所は、あまり見たことがありません。
因みに東面堂は、歌川広重が描いた「榛名山雪中図」の中に描かれているそうです。