和瓦と組物

現場:兵庫県高砂市/施工:(株)井藤工務店

米田大師教会

先日、上棟しました米田大師教会。和瓦葺きが順調に進んでいます。

米田大師教会

特に気を使うのは参道を歩く人から良く見える切妻屋根の端部、ケラバ部分です。奥行、段差を付けた広小舞、登り淀など複数の部材がつくる陰影が、きりりとした表情を見せてくれそうです。

枓栱

こちらは既存拝殿の改修部材を工場で作製中。寺社の柱上部に見られる「枓栱(ときょう)」と呼ばれる部分です。屋根の荷重や台風、地震時の力を柱に伝える重要な部材です。たくさんの部品を組み合わせてできるので「組物」とも呼ばれます。

組物

一つ一つの部材が緩やかなカーブをもち、すべてが手仕事です。木と向き合いながら根気よく丁寧な仕事が続きます。