建築家 浦辺鎮太郎の仕事

岡山県 倉敷アイビースクエア アイビー学館

建築家 浦辺鎮太郎の仕事

 

「浦辺鎮太郎のことば」として代表的な語録が紹介されています。その中のトップ3をご紹介します。

「不易流行」
不易というのは精神的なものだから、これが時代の流行に合わなくては肉体化しない、作品にならない。流行の中に乗って初めて作品化するというのが、「不易流行」でありまして、離して不易があり流行がありではない。

「芭蕉-不易流行の説(下)」『NEW FURNITURE No.276 松本デザインキャンプ講演の記録』1988年11月

「三笑主義」
施主と建築家と施工者-この三者が末長く喜こび、共に手を取って笑うことを目標に泥脚佩雲するのが建築家の職分だと先輩の方々は教えて下さった。悲しい哉、現実は三笑どころか、三者の泣き合いで行かなければならない仕事が多すぎる。他の立場の者は泣き、ある立場の者は笑う。これもいけない。

「倉敷国際ホテル-二賞三笑-」『建築雑誌』1965年8月号

「心を建築に具象化する」
心を建築に具象化すると言うことは、Thought Formを練り上げて行って、建築材料なる物の一つ一つに心が着いて行くことと同意語であろう。

「私の視点 心を建築に具象化する」『日経アーキテクチュア』1977年3月21日号)

その他さまざまな言葉が紹介され、多岐にわたる浦辺作品と仕事に対する姿勢を読み解くキーワードになっています。建築展は12月22日(日)まで。前日21日(土)に最後のシンポジウムが開かれます。