伊予大洲・少彦名神社秋の例大祭

愛媛県大洲市

伊予大洲・少彦名神社秋の例大祭

少彦名神社は、昭和3(1928)年、少彦名の命(日本神話の神)の終焉とされる地を崇敬するために計画され、「おすくな大社」で親しまれています。
参籠殿は、現存する棟札から昭和9(1934)年に棟上げされたことがわかりました。参道沿いの北斜面に三方懸けて建てられており、128平方メートルの約9割にあたる部分が山崖に迫り出しています。

これは、大洲市内に遺る懸造り建造物(臥龍山荘・不老庵、如法寺・毘沙門堂)のなかで最大級の規模になります。懸造りには、伝統的な貫工法のほか、金属ボルトの使用といった近代的技術も積極的に取り入れられています。また、上部の平屋部分はガラス戸が3面にわたって巡り、自然を取り入れた開放的な室内空間を演出しています。

歴史的な建築物や遺産の保存運動を推進する米ワールド・モニュメント財団(WMF)は、世界でも名立たる建築物や名所がリスト入りする中、2014年版「世界危機遺産リスト」に選定された。