遊びの間?

遊びの間?

板の間を合わせて4帖の畳の間。ご主人の書斎というのか、本を読むための自分だけのスペースを、ということだったように記憶しています。
キッチンを見下ろせるようなロフトを造ってほしいというのが最初の希望。なぜキッチンかというと、家事をしている奥さんと、上と下で会話ができるようにとのことでした。しかし敷地の制約上ロフトを造ることが難しく、しかもあまり現実的ではありません。そこで提案したのが床から1200㎜高いところに設けた畳の間。ここからなら普通に会話もできますし、寝転がれば意外と囲まれた自分だけのスペースに感じます。

遊びの間?

突き当りの穴倉に潜り込むと、そこは小さな書庫、というよりは本棚があるスペース。しかも床には開口があり、はしごをかければ降りられるようになっています。下に降りるとそこは畳の間の下を利用したリビングクロゼット。階段を上がって畳の間を通り、書庫のはしごを降りてクロゼットに。子供にとっては格好の遊び場になることでしょう。

遊びの間?

お施主さんが持っていた本の中に、階段下の狭いスペースで小さな子供たちが遊んでいる写真がありました。狭いところが大好きな子供たちが、天井が低いクロゼットを遊び場にしている姿を想像してできたプランです。
畳の間が、ご主人が思い描く自分だけのスペースになるのは暫く先のことになってしまいました。