金の和室

処暑・天地始粛

「金の和室」が出来ました。
と言っても、金色を使っているのは襖紙と天井の仕上だけ。
畳の色と照明の色が白い壁に写って、和室全体が金色に映っています。

一部、風抜き窓を押し入れの下に設けていますが、正面の壁は隣家に配慮して窓を設けていません。
結果、奇麗な白い壁が出来上がったので、床の間の変わりに小さな飾り棚を設けました。

家のどこか一画に、掛け軸を一幅、花を一輪、飾るような棚があると、来客を迎えるとき、もてなしの一つになります。
床の間を家全体の雰囲気に合うようデザインして、玄関や廊下の突き当たりなど目が止まるところに設けるだけで、「和」の設えを楽しめます。

ちなみに、飾ってある書は「春日井の家」の現場監督、林さんによるもの。
工事が進んでいく最中、書道を習われているということを伺い、「是非この和室に合う書を書いて下さい!」とお願いしました。
素敵な書が和室をピリッと締めてくれています。

春日井の家

「春日井の家」(愛知県春日井市)
施工:エコ建築考房
設計:田中敏溥建築設計事務所/木下治仁