「風通しがいいですね」と言っていただくことが多い。
あたりまえの話ですが、住宅は毎日そこで生活する場。
透明なガラスを入れた窓ならば、自力で窓が拭けるように。
風が通りやすいように、窓はできる限り一室二か所。
高さや位置には特に気を遣い、サッシなどの工事が終わったら必ず現場で確認。
小さな窓は明かりとしても重要ですが、風通しが主目的になるため北側や妻側に設けることが多いでしょうか。
そのうえで、部屋によっては視線を屋外に逃がす役割も果たしてくれます。
しかし外観上、窓の位置は主要なファクターの一つのため、とても気を遣います。
二十数年前、妻の実家の設計を手掛けることになりました。
外観を気にするあまり階段の壁に窓を設けず、上階のロフトの窓からだけの採光に頼ってしまいました。
工事中に棟梁から「いいのかい?」と言われたにもかかわらず「大丈夫です」と返答してしまい、結果日中でも少し薄暗い階段になってしまいました。
帰省するたびに自分への戒めになっています。