祇園祭を盛り上げる華やかな山鉾。
今年は京都の現場に通っているため、長刀鉾の組み立てを通りがかりに拝見することができました。
こちらは鉾建てと呼ばれる組み立て初日。保存会倉庫前の道路を一車線通行止めとして、骨組みの組み立てが始まります。ホゾとヌキ、部材の要所は金物で補強されています。仕口には「南・北」だとかの記号が記され、木造住宅の建て方とほぼ同じようすです。
その日の夜。骨組みは荒縄で縛られ、しなやかな柔構造でもありそうです。この下に車輪を支えるケヤキの太い梁が通ります。この後、華やかな錦の胴懸け、水引を飾り、宵々山、宵山の夕刻には通りが歩行者天国となり、見物の人達で賑わいます。
巡行本番。朝9:00四条烏丸スタート。四条通り、河原町通り、御池通りを通って、お昼には元の場所に戻ります。
元の保存会倉庫前、すぐに解体が始まっていました。
山鉾が街中を巡行することで厄を集めるとされ、厄を留めないためすぐに解体されるそうです。再び、人前に出るのは来年の夏です。