倉敷絹織㈱西条工場(クラレ西条工場)を訪ねて

愛媛県西条市朔日市

倉敷絹織㈱西条工場

西条市の臨海部にクラレ西条工場の広大な敷地があり、昭和11(1936)年に竣工当時から残る建物施設が数多く現存している。社員食堂は切妻の木造平屋建て、室内は中央を高くした格子状の天井となっていて、白い天井に走る茶色のストライプが落ち着きを醸し出し、換気口も洋風のデザインで細工されている。また、正面入口部分はサンルームになっており、ゴムの木が植えられている。当時としては、洒落たデザインであったに違いない。

また、敷地内に約100本の桜が植えられていて、中には樹齢80年を超える古木もあり、毎年桜が満開になる時期に、2日間のみ「観桜会」として一般開放されており、県内外から
多くの人々が訪れている。