啓蟄・菜虫化蝶
現代の和室にクラシックな(古来)のデザインを用いると、他の部屋との調和が難しいです。
特にリビングと隣接する和室を設計する時には、床が畳になっただけであると考えて、リビングと一体になるように心がけています。
まず、長押や床の間、床柱、欄間、竿縁天井などなど、クラシックなデザインにこだわらないこと。
リビングと同じデザインにするだけで、スッキリとした和室になり、一体感が生まれます。
この和室は、リビングから一段上がって床を作っています。
部屋の中心に囲炉裏を設けてあります。
床の間の変わりに一段床から上がった飾り棚を設けてあります。
照明もダウンライトや間接照明にすることで、器具の姿を無くしています。
畳の縁は薄い紫色にしています。
一つ一つの要望に応えながら全体をデザインした、モダンな畳敷きの空間です。