現代の縁側

雨水・土脉潤起

昔ながらの日本家屋には、座敷や茶の間に続く縁側がありました。
縁側は家の内外をつなぐ暮らしを豊かにする場所です。
庭仕事の合間に腰掛けて休んだり、近所の方が訪ねて来た時には軽くお茶を出したり、雨の日には洗濯物を干したり、干し柿や野菜を吊るしたり、などなど。

「鷹の台の家」では木製のテラスを設けました。
檜の板で作ったテラスは素足で歩くと気持ちよく、家の内外をつなぐ縁側の役目を果たしています。
とは言っても、もっぱら子供達がリビングの延長として遊び場にしています。
気候の良い時にはバーベキューをしたり、縁側では出来ない使い方をされているそうです。

そんなテラスを作るときの秘訣は、ベンチを作る事。
ベンチがあると気分転換に外に出て腰掛ける事も容易にできます。
何より地面との段差が気にならず安心してテラスで過ごす事ができます。

鷹の台の家

「鷹の台の家」(東京都小平市)
施工:大丸建設
設計:木下治仁建築設計事務所