熱環境のバリアフリー

国土交通省から「断熱改修等による居住者の健康への影響調査 中間報告(第3回)」が発表されました。
それによると
・居住者の血圧は、部屋間の温度差が大きく、床近傍の室温が低い住宅で有意に高い。
・床近傍の室温が低い住宅では、様々な疾病・症状を有する人が有意に多い。
などの知見が得られたそうです。
詳しくは下記国土交通省のHPを確認ください。
http://www.mlit.go.jp/report/press/house07_hh_000198.html

昨年末、実家で暮らしていた母が手術を受け入院。
退院後はしばらく我が家で一緒に暮らすことになりました。
実家は築40年ほどの家で、当時の一般的な断熱材が入っているごく普通の家です。
部屋ごとに間仕切られた間取りなので、冬は居間に炬燵とエアコン、台所は石油ストーブと、個々の部屋で暖房器具を使うため廊下は極寒で部屋を移動するのもストレスになります。そのストレスから居間がぽかぽかでも「寒い家」の印象が強く残ります。

我が家は実家の居間のようにぽかぽかではありませんが、家族室の床は暖かく、間仕切りがほとんどないため、家の中に熱環境の差はほとんどありません。
そのためか母が夜トイレに起きる回数が減り、1回も起きない日も何度かあります。
実家では必要だった電気毛布は我が家では使っていません。
また室内での活動も活発で万歩計を手に家の中を歩きまわっています。

国土交通省の発表と相まって、我が家でも以上のようなデータが得られたことから、室内の熱環境のバリアフリーと放射熱による暖房の重要性の再確認ができました。

熱環境のバリアフリー

母は春になったら実家で暮らしを再開します。
次の冬は実家でも快適に暮らせるような工夫をしたいと思っています。