家づくりの肝

冬至・麋角解

洋館を和英辞書でひくと「western style building」とありました。
つまり「西洋式の建物」ということ。

明治、大正期には立派な洋館が各地に建てられました。
当時の先端技術は、様々な建物に用いられ、現代の技術へと受け継がれています。

現代の日本で求められている多くの家の形(デザイン)は、洋風でも和風でもモダンでもない、今風なものです。
今風の形はあと数十年すると、〇〇風と言われるのでしょうか。

和風、洋風、モダンと家の形が変わっても、日本人の暮らし、日本の気候は変わりません。
靴を脱ぎ、茶の間に集い、床に寝転び、風呂に湯を張り、雨量が豊富、夏冬の区別があるなどなど。

私が大切にしたいのは、家族の暮らしをどう形にするのか。
その結果がある形(デザイン)になるのだと思います。

日々の暮らしに、今後の家づくりを紐解くヒントがあるように思います。

家づくりの肝

 

写真:旧古川邸(大谷美術館)