何の変哲もない、側溝に渡した板。
いや、ちょっと待てよ。
なんと・・・!
取り付く相手の材料の形を写し取り、それに形を合わせて加工することを、
大工の技術で「ひかる」と言います。
自然石の上に柱が建っている時など、柱脚は石の形に合わせてあるはずです。
なので、特別なことではないのですが、一枚や二枚の話ではないし、
雨水で傷むから、それなりの頻度で交換や補修が必要でしょう。
省力化や合理化が優先され、手間をかける=無駄、とまで言われそうな昨今、
何十メートルもあるものに、これほど手間をかけているのは・・・
そうです、法隆寺の回廊でした。