1階東側を中心に改修し、土間空間と囲炉裏をつくった。石の門を抜けると、落ち着いた玄関のアプローチが広がる。土間と玄関口は同じ三和土を使用し、仕上げを変えた。外土間は庇部分を深く張り出させた「土庇」や、外壁の「押縁下見板張り」仕上げなど、雨風から家を守る伝統的な構法を選択。天井は日本の伝統的な和小屋組を露わにし、力強く架かる梁が屋根を支える。入口には竈と水場。左手には薪ストーブと、囲炉裏のある板間が配置され、奥には薪の風呂釜がある。
延床面積 | 183.82㎡(1階 130.83㎡ 2階 52.99㎡) |
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敷地面積 | 498.24㎡ |
設計 | 岩瀬卓也(岩瀬卓也建築設計事務所) |
施工 | ㈱木楽工房(大工棟梁:金澤信之) |
構造形式 | 木造在来工法 |
主な外部仕上げ | 屋根/野地板杉厚35mm(本屋部分)、杉相じゃくり厚12mm張り・木小舞(土庇部分) 庇/ガルバリウム鋼板 外壁/押縁下見板張り |
主な内部仕上げ | 天井/野地板杉厚35mm、杉相じゃくり厚12mm張り・木小舞 壁/京壁(藁入り) 床/檜縁甲板厚30mm、大谷石、真砂土三和土仕上げ |