雑木林をイメージして植栽された南庭。それに面するリビング土間は、ガーデニングの作業と小型ペット犬の居住スペースとして計画しました。深い軒を持った平屋とし、大きなはき出し窓を通して庭との連続性を重視しています。また、化粧垂木の勾配天井とすることで、内でもない外でもない雰囲気をつくっています。通年の快適性を考慮して、夏季は軒で日射を遮り、冬季は床に日射熱を取り込む蓄熱土間(ダイレクトゲイン)としています。ほぼ一年をお過ごしになられたご主人のお話しでは、家への出入りはほとんどこの土間からとのこと。夏はひんやりとし、冬は帰宅したときに温かさを感じるそうです。
東に遠く海を望むことから、東庭に面して畳スペースを設けています。前面道路と1mほどの段差があり、通行する人との目線も気にならない落ち着いたスペースです。活動的な南庭に面するリビング土間と、落ち着いた東庭に面する畳スペース。それらの中間にある家族室が双方をゆったりとつなげて居心地のよいスペースをつくっています。
家族構成 | 夫婦+犬1匹 |
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延床面積 | 126.41㎡ |
敷地面積 | 290.18㎡ |
設計 | 中島祐三建築設計事務所/中島祐三 |
施工 | 高陽建設㈱ 現場監督=高雄信秀、大工棟梁=加藤正徳 |
構造形式 | 木造2階建て |
主な外部仕上げ | 外壁/モルタル下地、ゲーテウォール塗 屋根/ガルバリウム鋼板平葺き 軒天井/杉化粧野地板 |
主な内部仕上げ | 天井/PB下地、フェザーフィール塗 壁/PB下地、フェザーフィール塗 床/杉フローリング |