まちかど建築でタイムスリップ no.1

大阪には大正、昭和のレトロ建築がまだまだ健在です。ガイドブック※を調べると、ふだん慌ただしく通り過ぎるまちかどにも、とても魅力的な建築がすぐそばにあることが判ります。日曜日であれば人通りも少なく、ゆったりと建築と語らうようにスケッチできます。まちかど建築でちょっとしたタイムスリップ小旅行を楽しむことが可能です。※[名建築]ガイドマップ/円満字洋介著

石原ビルディング/大阪市中央区北浜
設計:眞水・三橋建築事務所 建築年:1939年(昭和14年)

石原ビルディング

大阪淀屋橋南詰め、西側。淀屋橋から中ノ島を望む絶景の場所。風景の移り変わりを見つめ続けてきた建物です。下部2層は黒の石張り、高層は白のタイル。よく見ると隅々まで丁寧にデザインされています。

石原ビルディング

玄関廻りのデザインが素晴らしく美しい。こってりと飴色の木製スイング扉を開けると、小さいながらもとても上質なエレベーターホール。玄関扉のデザイン、床と壁の大理石、グッドデザインが時間を経て醸し出すもの。建築の醍醐味を感じます。