模型にもいろいろあって

模型にもいろいろあって

 

構造を検討するために、骨組みの模型をつくります。
カッターやはさみで簡単に切れる材料と糊を使い、
それほど正確でなくてよいので、短時間で作ります。
多少歪んでいても、切り口が綺麗でなくても構いません。

そうして出来たものを眺めたり、あちこち指で押してみたりすると、
弱い部分や納まらない部分などが、ある程度わかります。
目で見て不安定さを感じたり、押してみて大きく歪む部分は、
実際の建物でも弱い部分なのです。

構造的な理論や知識はある程度は必要ですが、
我々が持っている感覚は、意外とあてになるものです。

子供がバランスよく積木を組んでゆく・・・
砂山を崩れないように掘ってゆく・・・
そういった感覚でしょうか。

でも、使わないとどんどん鈍くなってゆきます。

コンピュータで何でもできる時代だからこそ、
手を使って何かを作ったり、作業することは大切だと思うのです。