雑誌「チルチンびと」 75号掲載 人を生かし風土を生かす家づくり 宮城編 復興の 歯車を回す 「南三陸杉」が築く絆の輪
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会員は17名。会全体で800haの山林を保有し、 年間最大1800立米の木材を産出可能 ㈱天神木材は従業員4人。 そのほか、森林組合の28人が 作業に当たっている 総工費10億円 最大製材能力=1万2000立米 (以前は7000立米) 社員数=22人(以前は20人) 年間施工棟数は約30棟(1棟当たり約500万円の材木費) →丸平木材と安定した需給関係を結ぶ。 一棟挽きとは、住宅に使用するす べての部材の木を加工すること。 丸平木材ではベテランの従業員が 木を1本1本吟味して鋸を入れる。 【構造材】柱、梁など。 【羽柄材】垂木、間柱など。 【加工材】羽目板など。その ほか、樹皮は堆肥に、端材 はチップにして紙の材料に。 おがくずは牛舎で敷き藁と して無駄なく使う。 →タカコウハウス並みに木材 を使用する工務店が10社あれ ば、循環利用体制が完成。福 島県のヤマニ建設㈱も協力社。 人を生かし、風土を生かす家づくり 51 南三陸杉を中心とした 地域経済の循環の仕組み 丸平木材の「一棟挽き」 山と製材会社と工務店が緊密に結びつく ことで、地域材の長期的、計画的な循環 利用が可能に。そして運搬業者なども含 め、山に継続的な雇用が生まれる。この 力はまちに人を留め、復興の力となる。 南三陸町山の会 南三陸杉の家 ㈱タカコウハウス 丸平木材㈱ 伐採業者 運搬業者 運搬業者 イラスト/鈴木 聡(TRON/OFFice)  

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