雑誌「チルチンびと」別冊36号掲載 群馬県 ㈱オオガネホーム
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5 「そういえば、リビングの壁収納は専務さんのアイデアでしたよね」と奥さま。 「いや、大工棟梁の案ですよ。予定では壁の下半分だったんで、上までつくっちゃえばってすすめたのがワタシ(笑)」と務さん。思い出話がはずむ。そして、奥さまは「大工さんが親切で、建てているときに棚や収納などをたくさん提案してくれたんですよ」と当時を振り返る。  ところで、現場でのそうした臨機応変は、同社では普通だ。お施主さんにも現場で要望を出してもらう。現場に立てば使い勝手などを想像して具体的な要望を出せる。その結果、お施主さんがより住みやすい家になると考えるからだ。「うちの大工はみんな凝り性なんで、お施主さんに相談されると張り切りますよ」と大金社長。  約3年住んでみて、夫婦にはうれしい発見があった。その一つは、キッチンの使い良さ。特に、同社に造り付けてもらったシンクや調理台は「下の部分に扉がないので汚れを心配していたんですよ。ところが掃除がしやすくて、思いのほか便利でしたね」とは、意外にもご主人の感想だ。  「それに、知らないうちに省エネしていたんですね」とも。吹き抜けは夫婦が家づくりの最初から望んでいたものだが、この吹き抜けや開放的な間取りのおかげで空間がつながり、冬は薪ストーブ1台、夏はエアコン1基で家中の冷暖房が足りるそうだ。 ■

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