雑誌「チルチンびと」別冊36号掲載 群馬県 ㈱オオガネホーム
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3 ですよ。なのに、トントン拍子でプランができちゃって」と奥さまが答えた。  その理由を同社の大金泉社長はこう話す。家づくりとは、住まい手が本当に求める暮らしを提供すること。だから「打ち合わせ以前の気軽な世間話の段階で、本人たちが気づいていない要望や言葉にならないニュアンスを読み取っていくのが自分の仕事」だと。  T邸の場合は夫婦が最初から心を開いてくれたので、求める家が早いうちから見えてきたという。奥さまは可愛い家を、ご主人は安定感のある家を望んでいると感じたそうだ。また、当時のご主人は仕事で帰宅が遅い毎日。奥さまも忙しい日々を送っていた。そこで大金社長は、「休日に思いきりくつろいで、疲れを癒せる家」をコンセプトに、二人の好みを取り入れながら、薪ストーブを中心に据えた大らかな住空間を提案したのだという。そのプランは夫婦が漠然と抱いていたイメージに、「ピタッと来た」そうだ。 現場で一緒に つくっていく  住まい手に合う家のイメージを考えるのは大金社長の担当だが、形にするのは弟で専務の務さんだ。T邸では夫婦の要望を聞いて設計に反映させたり、造り付け家具のサイズや使い勝手を一緒に検討したり、鴨居や棚のラインを揃えるなどして見た目の良さを追求する。

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