雑誌「チルチンびと」78号掲載 ㈱オオガネホーム
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チルチンびと 「地域主義 工務店」の会 生まれ手狭になったため、建て替え を考えるようになった。  夫妻は、建てるなら自然素材を使 ったのどかな風情のある家がよかった という。そんな時、姉がすすめてく れたオオガネホームへ見学に行き、一 目で気に入った。「決め手は素材。こ こまでいい素材を見るとほかは目に 入らない。それに、展示場と実際に 建てた家の仕様が一致するんですよ。 展示場が嘘をついていないというか」。 その後見学会にも積極的に参加し、 家づくりのパートナーを同社に決め た。  オオガネホームは大金泉社長と義 延さん親子を含め、5名で切り盛り する小さな大工型工務店。地元・桐 生のよい檜を使い、腕のいい大工が つくりあげるしっかりとした家には定 評がある。素材は、見えないところ に使う土台や断熱材などに至るまで いっさい妥協しない。「素材を妥協す ると、後でお客さんにはねかえって しまいますからね。この家づくりし かできないし、いいものが人を呼ぶ のだと思います」と義延さんは話す。  お客さんとの関係を大事にできる ところは、小さな工務店ならではの 特徴。見学会のほか、薪ストーブイ 木のぬくもりに包まれる 素朴で大らかな暮らし 住まいに木のぬくもりを求めた一家。 オオガネホームが揺るぎない信念と技術でつくりあげた、 この土地でしか建てられない家とは。  群馬県太田市に建つK邸。住宅街 の中で、煙突のある大きな切妻屋根 とチェリー色の腰板が目を引く。  腰板と同じ色で塗られた玄関ドア を開け中に入ると、今なお豊かな、 木の香りに包まれる。右手に進むと、 1尺はあろうかというダイナミックな 檜の大黒柱がそびえる吹き抜けのL DK。床、天井ともに杉が使われ、 梁も力強く現しとなっており、木立 に囲まれているような感覚になる。 「山小屋に泊まりに来たみたいでしょ う」とにこやかに迎えてくれるのは ご主人。  以前は、築40年のご主人の実家で 同居していた。しかし、古くて寒く 過ごしづらかったのと、お子さんも 群馬県オオガネホーム 写真=清水 謙 妥協しない 素材と技術が人を呼ぶ 白い壁にチェリー色が映える。大きな切妻屋根が伸びやかな印象を生む。 薪ストーブでの料理も楽しみの一つ。子どもた ちも焼き上がったピザには興味しんしん。  218

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