• 陳 恂浪/Chen Xunlang「Come Back to The Clay」

    現在、私は陶芸における「道具と制作の関係性」に関心があります。2017年、中国・宜興にて急須のルーツとされている紫砂の急須作りを学びました。一般的に紫砂急須は、約百種類の道具を用いて複雑な制作工程を効率的にこなし、精密な造形を作り上げます。その経験から、紫砂急須をめぐる作業的な制作や、規格化された造形のイメージを解体するため、「道具」の新しい解釈を模索しはじめました。このシリーズでは素材・道具・制作行為の繋がりを大切にし、斬新なイメージを追求しています。道具の機能を保ったまま土から独自に作った約50種類の「道具」、その「道具」を用いて制作した「紫砂急須」、道具の造形をベースに再構成したオブジェがあります。

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      陳 恂浪/Chen Xunlang

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      略歴
      1995年 中国・重慶生まれ
      2017年 清華大学 美術学院 陶芸デザイン 卒業
      2022年 金沢美術工芸大学 工芸専攻 陶磁コース 修士2年


      主な活動
      2017年
      中国・宜興に4ヶ月間の滞在制作
      第5回「茶境」国際茶文化交流展(中国) 入選
      第3回「薪技芸」国際青年工芸美術展(中国) 銀賞
      2021年
      論文「珠洲焼の造形における宗教的な意義」が第143刊『陶磁研究』(中国)に掲載
      論文「珠洲焼きの装飾紋様」が第63刊『中国陶芸家』(中国)に掲載
      「高岡クラフトコンペティション2021」 入選
      第9回「茶境」国際茶文化交流展(中国) 入選