まちかどのグッドデザイン no.12

まち歩きのススメ/御影・住吉(神戸市)

まち歩きのススメ/御影・住吉(神戸市)

先のブログで取り上げた、近代日本の郊外住宅地(鹿島出版会)に「戦前、底知れぬ財力を蓄えていた大阪商人の富商たちは、多くこの御影・住吉地区に住んでいた。」と紹介されたこの地区。時間を経た今、ますます魅力的なまち並みを見ることができます。上は旧村上龍平邸と旧武田長兵衛邸。いずれも大企業のもつ美術館や記念館として管理されて、今も当時の姿のままを垣間見ることができます。

まち歩きのススメ/御影・住吉(神戸市)

こちらは門まわりのデザインが素敵な個人邸。

まち歩きのススメ/御影・住吉(神戸市)

六甲山を背景にした神戸では地元産の花崗岩の玉石を利用した石垣を多く見ます。その明るい色彩がこの地区のまち並みの基調色になっているように思います。さまざまなものが自由に流通する現代ではこのような風景は難しいことではありますが、素材の選択はまずは地域のことをイメージすることから始めたいと思います。