誰がやるの?(その1)

テレビ番組で、設計者が現場作業をするのがあたりまえのように放送されていますが、現場の職人さんに言わせると「道具の使い方とか見てりゃ、普段やってねえのがすぐわかるよ。」だそうです。もちろん私もやりません。
ただ、「そういう職種がない」「どんな風にしたいのかわからない」「どこかにやってくれる人はいるのだろうけど、身近にいない」という作業が、ごくごく稀にあります。
現代の現場では、保証とか瑕疵という大きな壁があるため、「やった事ないけど、やってやるよ!」という人はいません。
そういう時はやります。もちろん無償です。タダだからというのは言い訳になりませんから、滅多にない真剣さでやります。

木材の表面仕上げ

木材の表面仕上げには、「なぐり」「うづくり」「鋸目」などが昔からありますが、これはナラの板の表面を、彫刻刀の大きいヤツ(突き鑿といいます)で削ったもの。
作業は大変ですが、これにオイルを塗るととても良い感じに仕上がります。