塀の色々・二つ目

秋分・雷乃収声

薩摩藩は江戸時代、藩内に百を越える外城(とじょう)と呼ばれる武士が暮らす地域を作りました。

外城の街並みの特徴は、切り出した石や近くを流れる川から運んだ玉石を積み上げ、その上に生垣を作り、敷地内の様子を窺えないようにしていることです。
外敵からの防衛を意識した作りになっています。

出水(いずみ)の外城は、美しい街路が今でも残っている武家屋敷群です。

統一感のある通りから、生垣が寿命を迎えても、また同じように生垣を作り、街並みを守ってきたことが感じられます。

今後も同じように変わらぬ街並みが、訪れる私達を楽しませてくれることと思います。

「外城」は、地域の歴史と年月、そして人の手が生み出した、地域デザインの一つです。

地域デザインて、本当に素晴らしいものですね。

塀の色々