前回に引き続き、愛知県常滑市／龍田家
龍田家は焼酎瓶を擁壁にした「でんでん坂」に面しています。ご覧のようにかなり急な坂。この辺りは起伏に富んだ地形で、龍田家の敷地内にもかなりの高低差があります。
正門から下がったレベルから見た主屋。石垣が築かれたところに母屋が建てられ、その後に増築をしたのでしょうか。石垣と白い壁、瓦。図らずもできたであろう妻面の形状。簡潔で素直で、それでいて一本筋が通っている。民家に共通する魅力かもしれません。
2 階は立派な座敷、1 階は重要な倉庫として機能していたと考えます。1 階は二方が擁壁の石組が現しの空間です。現代の住まいでこんな空間があったら、どんな使い方をするか夢がふくらみます。