横浜駅からみなとみらい線に乗って３駅目、赤レンガ倉庫などへのアクセスに便利な駅として「馬車道駅」があります。この駅の周辺には昭和初期に建てられた歴史的な建物がいくつか遺されています。そして駅構内には、残念ながら取り壊されてしまった古い建築物の記憶を保存するための展示壁があります。
その中になぜか銀行の金庫扉のようなものが、魚の干物のように開かれて飾られています。案内板を見ると、かつてこの駅が造られる前に地上部には銀行があったらしく、そこで使われていた扉とのこと。ぐるぐるまわすハンドルや内部の歯車など、普段なかなか見ることができないものです。良く見ると歯車などは意外なほどシンプルにできていることがわかります。
その他にも、鉄製の扉や手摺、貸金庫やスチーム暖房などが展示されています。若い方々の中には、スチーム暖房など見たことが無いという方もいるかもしれませんね。