住宅雑誌『日本の美邸 JAPAN QUALITY』1号 チルチンびと別冊

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The Primitive Beauty in Japanese ArchitectureCreating a residential heritage for future generationsText : Toshihito YokouchiKyoto has been a wellspring of Japan’s culture since the Heian period. Toshihito Yokouchi, an architect based in Kyoto, draws from an aesthetic nurtured by the abundant natural beauty of Japan to offer insights that builders of modern Japanese homes would do well to heed.日本建築に息づく 生き成なりの美――住み継がれる家をめざして　文、特記なき写真＝横内敏人（建築家）今日の家づくりに欠けるもの　地方都市の近郊に立ち寄ると、それまで田園だったところに宅地が開発され、新しい家々が忽然と建ち現れているのをよく目にすることがあります。　それらは判で押したように外形が箱型で、木造なのに表面はアルミやプラスティックなどの新建材ですべて覆われていて、窓が小さく、１階の南側に大きなテラス窓がついていたとしても常にレースのカーテンが平安時代から現代にいたるまで日本文化の発信地であり続ける京都。その地を拠点に活動する建築家・横内敏人が、日本の豊かな自然によって育まれた美意識に、現代日本の家づくりが見習うべきヒントを見出す。16