自然乾燥木材で建てた借景を楽しむ家

愛媛県松山市 工務店 新日本建設
中国・四国

自然乾燥木材で建てた
借景を楽しむ家

2022年11月にオープンした新日本建設のモデルハウス「楼」は、
職人の手仕事を大切にし、自然乾燥木材を用いた家づくりを実践する
同社のこだわりをすべて凝縮している。
木のぬくもりと自然を身近に感じる心地よさを体感してほしい。

愛媛県西条市 新日本建設 西条喜多川モデルハウス「楼(ろう)」
設計・施工=新日本建設㈱(設計担当:二宮真紀) 文=鈴木和宏

県産材を半年から2年
自然乾燥させて使用

新日本建設のモデルハウス「楼(ろう)」は、全長6mもある丸太柱や丸太梁を現しにした天井など、重厚感のある木遣いに、モダンなデザインをプラスした和の家。「職人の手仕事が宿る美しい家で、木と自然を身近に感じられる暮らし」というコンセプトのもと、無垢の木で家を建てる「大工職人」、塗り壁を施工する「左官職人」、家に調和する建具や家具を造作する「建具・家具職人」など、多くの職人の手仕事によってつくられている。

丈夫で長持ちする家づくりを追求する同社が、最もこだわるのは構造材だ。日本初となる天然乾燥JAS認定を受けた自社工場で、愛媛県産の木を半年から2年かけてじっくり自然乾燥させたものを使っている。自然乾燥木材は人工乾燥木材に比べ、強度や美しさが際立っているという。床に赤松の無垢材、壁や天井に湯布珪藻土と、仕上げにも厳選した自然素材を用いている。

「南側に田園風景が広がり、その向こうに石鎚の山麓を一望できる恵まれた敷地なので、この自然環境をいかに取り込むかを第一に考えました」と言うのは、設計を担当した二宮真紀さん。南向きにリビングや和室を配置し、それぞれのコーナーに大開口を設けるなど、借景を存分に楽しめるプランを提案している。

「楼」というネーミングは、2階のキャットウォークから田園や山麓の風景を一望できることによる(楼には物見やぐらの意味がある)。また、主寝室に隣接して設けた書斎からも、吹抜けを介して借景を楽しむことができるなど、家のどこにいても自然を感じることができる設計だ。

暮らしを快適にする
プラン二ングの提案

LDKはひと続きの大空間で、吹き抜けのリビングの窓際にはテレビ台を兼ねたベンチを巡らせている。パーティなどで大勢が集まる場合など、居場所が多くあり重宝するだろう。対面式のキッチンには広めの前壁を設け、手元がリビングから見えにくくしている。キッチンの背面には造作の収納棚を設置。扉で隠すことができるため、キッチンまわりをいつもすっきりさせておくことができる。

家事がしやすいこともこの家のポイントだ。キッチンのバックヤードに室内干しスペースや家事コーナーを備えたユーティリティーを設け、回遊動線を巡らせることで使い勝手を高めている。衣類を仕舞うために設置した造作の収納は、天板部分でアイロンがけや洗濯物を畳むことも可能だ。

新日本建設の家づくりに興味をお持ちの方は、まずはこのモデルハウスを訪れて木のぬくもりや自然を身近に感じる心地よさを体感してみてはいかがだろう。ちなみに、この家のしつらえには周桑和紙や伊予かすりざぶとん、和蝋燭など「愛媛の伝統工芸品」が多数採用されている。
 
愛媛県松山市 工務店 新日本建設 平面図
 

所在地 愛媛県西条市喜多川
家族構成 夫婦+子ども2人
面積 敷地 209.69㎡
延床 113.32㎡(1階 68.59㎡ 2階 44.73㎡)
竣工 2022年10月
設計・施工 新日本建設㈱(設計担当:二宮真紀)
構造形式 木造軸組工法
主な外部仕上げ 屋根=三州瓦葺き
外壁=スーパー白洲そとん壁W スチロゴテ仕上げ 一部 焼杉 塗装品
軒天井=スラグせっこう板6㎜ エマルジョンペイント塗り
主な内部仕上げ 天井=プラスターボード9.5㎜下地 湯布珪藻土塗り
壁=プラスターボード9.5㎜下地 湯布珪藻土塗り
床=赤松無垢板厚33㎜ グロスクリアオイル仕上げ

 

新日本建設株式会社
〒791-0054 愛媛県松山市空港通3-9-3
 
当社が大切にしているのは、住まいを通じたやすらぎの時間と健康的な暮らしです。
構造材には、日本初となる天然乾燥JAS認定を受けた自社工場で、
愛媛県産の木を半年から2年かけてじっくり自然乾燥させたものを使用します。
木の香りに包まれて深い眠りにつき、朝、目覚めるのが楽しくなる、
そんな喜びに満ちた住まいをご提案します。

 

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