木のぬくもりのある暮らしを提案

愛知県蒲郡市 ショールーム 小林住建
東海

木のぬくもりのある
暮らしを提案

吉野の杉や檜を使った家づくりを行う倭人の家建築。
2021年5月にオープンした小林住建のショールーム「カタチヅクル」。
木材の加工を行う工房を併設したこのショールームから、
小林住建のものづくりへの思い、
木のある暮らしの素晴らしさを発信する。

愛知県蒲郡市 小林住建 ショールーム「カタチヅクル」
設計=伊藤誠康 写真=西川公朗 文=金子哲司

つくり手の姿が見える
ショールーム

愛知県蒲郡市に本社を置く工務店・小林住建。自然素材を用い、宮大工の技術を受け継いだ家づくりに取り組んできた同社が、2021年5月に新たに建設したのが、ショールーム「カタチヅクル」だ。加工場である工房の棟とショールームの棟が通路を通じて組み合わせられているのが特徴となっている。ショールームの中に入ると、木の香りに包まれた開放的な空間が広がる。1階ショールームは床材に檜を、ギャラリースペースである2階には杉を使用している。同社の三代目となる小林直人社長は「お客さまに寄り添い、職人の手仕事にこだわった家づくりに取り組んでいます。お客さまに私たちの家づくりを知ってもらうためにも、大工職人をはじめとするつくり手の姿を実際に目にすることができるショールームをめざしました」と語る。

設計を担当したのは小林住建と同じく暮らしに寄り添った空間づくりに取り組む建築家・伊藤誠康さんだ。「カタチヅクルは、もともと織物の倉庫だった物件を改修してつくられました。住宅のスケールとは大きく異なっていたので、まずは天井の高さや床の高さを調整しながら、住宅のスケールに近づけました。また、状況に応じて使い分けができるように、天井を低くしたダイニングなど雰囲気の変わる場所をつくっています」と伊藤さんは語る。

ものづくりの楽しさ、
木のやさしさを伝える

カタチヅクルには「地域の人びととの交流の場」としての役割ももたせたいと小林社長は話す。「カタチヅクルという名前のとおり、木工作品の展示会など、ものづくりに注目したイベントを行っていく予定です。また、コロナ禍により一時中止しておりますが、工房では月1回木工教室を開いています。地域の人に多数参加いただき、ものづくりの楽しさ、木のやさしさをお伝えしています」志をともにする伊藤誠康さんとタッグを組んで完成させたカタチヅクル。地域に寄り添い、自然素材や職人の手仕事の魅力を伝えるこの場所でこれからどんなことが生まれていくのか。小林住建の新たな挑戦は始まったばかりだ。

 
 

チルチンびと 別冊64号掲載

 

有限会社 小林住建
〒443-0013 愛知県蒲郡市大塚町仲野46-1
 
私たちは時代の流行に関係なく、住む人が心地よくて長く愛される家づくりをめざしています。
温かさや涼しさを感じられる環境、天井の高さや開口部の大きさ、屋根のかたちなど、
居心地のよさを考えたデザインや収納や家での過ごし方など
住まい手の暮らしにそった空間づくりをご提案させていただきます。

 

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