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上田勇児個展「種を拾う」 12月4日(金)~12月24日(木)

上田勇児個展「種を拾う」

 

上田勇児さんのKaikai Kiki Galleryでの2回目の個展を開催いたします。

上田さんの大規模な個展は、2018年11月に行いました。彼のキャリアの中で、最大かつ最も抽象的な作品の制作を完成させて、満を持しての展覧会でした。出来上がってきた作品群は、彼の魂の核が吹き出しており、大変素晴らしいものでした。

初日、沢山の観客が来てくれて、作家もにこやかにオープニングを迎えました。小さな作品がどんどん売れて行きましたが、大物は全く売れません。で、初日はまぁ、そんなもんだよね、で終わりました。

時を同じくして、ちょうどカニエ・ウェスト夫妻が来日しており、当時彼らのクリエイティヴアドヴァイザーをしていた方が上田さんの展覧会を観に来てくれました。彼女は上田作品の世界観をいたく気に入ってくれて、数個の作品を購入されて帰りました。そして数時間後、そのアドヴァイザーの方から連絡が入り、展示の内容をカニエ・ウェストに見せたら気に入ったので、プライスリストを送って欲しいとの事。すぐに手配して送ると彼女から購入可能な作品全てを買いたい、との事。

驚いたのはここからで、その時カニエは、ジャンボジェットのプライベートジェットで来日しているので、購入決定した作品は全て持ち帰りたいと。次の日の朝、あと数時間で羽田空港まで持ってきて欲しい!!えー!ということで、急遽展覧会を中止して、梱包を始めました。

なので前回の上田勇児展は、正味4日しか開催されなかったのです。カニエさんの自宅に上田さんの作品が展示されている様子は、Nexflixのドキュメンタリー番組「デヴィッド・レターマン:今日のゲストは大スター シーズン2『カニエ・ウェスト』」で見られます。ぜひチェックしてみてください。結局、ジャンボジェットのプライベートジェットには時間切れで乗せられず。しかしその1週間後、急いでシッピングを完了させました。カニエさんは番組内で自分へのクリスマスプレゼントとして購入したのだと話してくれています。僕と上田勇児さんとの出会いは、大谷工作室さんからの紹介でした。最初は中野にあったギャラリーOz Zingaroで、2012年に大谷工作室さんキュレーションで、「アラウンド ザ 壺中天」を開催して、その中の作家の1人として会いました。そのあと2013年に同じギャラリーで上田さんの個展をこれまた大谷さんが企画しました。

最初、僕は上田さんの作品を全然好きじゃなかったんです。でも大谷工作室さんがすごくリコメンドして、ほんとにいい作家ですからやってくださいというのでお付き合いが始まり、個展を行いました。個展の最中に、ギャラリーの中で上田さんにお茶を淹れてもらう機会があって、そのお茶がびっくりするほど美味しくて。えー!こりゃなんだ!!って、上田さんに後光が差しちゃった。彼の実家が朝宮茶という京都の郊外で3代に渡ってお茶をつくっている家系で、作品全てにそのお茶の味わいが合体して、意味・意義を見出してしまったのです。それで上田さんと本格的に付き合ってもいいかなと思って。で、これまでやってきています。

上田さんに作品のテーマを聞くと、「かっこいい作品がつくりたい」としか返ってきません。40歳を超えて「それだけ?」な言葉ですが、言葉の幼稚性を凌駕し、前回の作品群は本当に神々しい芸術的な輝きを宿していました。

10年後、50年後の遠い未来に見ても、今見えている鮮度がキープされているはずです。それは作家の人生、野心、哀しみ、困窮、全てが、塊になって表出されている、ということです。僕はこういう芸術作品に出会うための場をつくるためにギャラリー事業をやっているのですが、その立場冥利に尽きる体験ができました。ですが、前回の4日間の開催期間では、多くの人にはそれを体験していただけませんでした。

今年の6月末に、2015年から5年ほど使っていた窯を解体して、新しい窯の制作に着手し、8月に完成したばかりです。

前回の個展以降、上田さんと毎日のように密にやりとりするなかで生まれた、さらに強度のある作品をご覧いただけると思います。

是非ご高覧下さい。

村上隆

 

【日 時】

2020年12月4日(金)~12月24日(木)
11:00~19:00
※閉廊日 日・月・祝日

 

【場 所】

カイカイキキギャラリー
東京都港区元麻布2-3-30
元麻布クレストビルB1

 

※詳しくはこちらをご覧ください。

 
 

 

 

住宅雑誌「チルチンびと」

1997年の創刊以来、環境・風土と共生する木の家づくりと
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読者の皆さんの思いに真摯に応えるために季刊へと変更し、
いっそう充実した誌面づくりに取り組んでいます。

*誌名「チルチンびと」について*

アメリカ・アリゾナ州に居留するナバホ族の地名からもらった。
“チルチン”とは、食用や薬用に
なる小さな赤い実をつける植物、
“ビ” は接続詞、
“ト” は水を意味する。
大地の恵みと天の恵みをつなげたこの地名は、
ナバホの人びとのゆるぎない暮らしぶりを語ってやまない。

 

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