茶筒
明治8年に、それまでになかった錻力(ブリキ)を使った丸鑵(かん)の草分けとして創業された開化堂。以来、一貫した手づくりの技で、銅、真鍮、錻力(ブリキ)の茶筒を作り続けています。蓋を筒の口に合わせると、すーっと静かに蓋が降りてゆき、中の空気が逃げるという精緻なつくりと、二重構造の高い気密性で、茶葉や珈琲の風味を損なわずおいしく保管できる茶筒。130以上もの細かい工程を経ながらの、初代から変わらない手法がこの完成度を守り続けています。
「茶筒は朝昼晩と、よく使われる日常の道具です。このコラムのタイトルの“手ざわり”いうとおり、毎日手のひらで撫でて使い込んでもらって、経年変化の色合いを楽しんで欲しいんです」と語る五代目の八木聖二さん。店に置かれた1年、3年、30年・・・と使い込んだ茶筒には、言い表しようのない深みと滑らかさ、しっとり落ち着いた艶があります。
つくり手の丁寧で確かな手仕事に支えられた道具と、それを長く大切に愛用する使い手の姿勢がこの味わいを育てます。温もりを感じられる道具とともに過ごす豊かな暮らし。その価値観は、パスタ缶やロンドンの紅茶屋さん用の缶、デンマークのデザインオフィスとのラインナップなど、新しい商品にも受け継がれ、国内へ、そして世界へと広がっています。
平型 200g(Φ9.2cm xh11cm)銅製 15,120円(税込)
開化堂
〒600-8127 京都府京都市下京区河原町六条東入
TEL:075-351-5788 FAX:075-351-5801
HP:http://www.kaikado.jp/