建主も工務店も職人も皆が幸せを感じる家づくり

石川県金沢市 注文住宅 さとやま工房
石川県

建主も工務店も職人も
皆が幸せを感じる家づくり

家づくりにおいて、信頼できる工務店の存在は大きい。
Sさん夫妻にとって、さとやま工房との出会いが、
念願だった自然素材を使った家での暮らしをもたらした。

石川県金沢市 注文住宅 さとやま工房 さとやま設計社 S邸
設計・施工=さとやま工房 ㈱さとやま設計社 写真=酒谷 薫

金沢駅から車で30分。S邸は山道を上った高台に建つ。南に設けられた開口部から白山連峰を一望できる最高の立地だ。山好きのSさん夫妻が決め手としたのがこの見晴らしだった。桜の木に囲まれ、春は花見も楽しめる。「朝起きて外を見ながらボーッとしています」と奥さん。休日は薪ストーブの前でワインを飲んだり、デッキからの眺めを楽しんだり。「家でくつろぐ時間が増えました」。休日に仕事のことは考えなくなり、働き方も変わった。

もともと金沢市の中心部に居を構えていたSさん夫妻。築二十数年経った家の外壁の修復を検討した際、将来的な建て替えも考えた。木造を望んでいたが、準防火地域のため難しい点もあり建てられなかったという。熟慮した結果、このタイミングで気持ちのよい場所に住み替えることを決めた。

家づくりの核となったのは薪ストーブだ。依頼先よりも先に、薪ストーブのメーカーを決めていたほど、ご主人の思い入れは強かった。自然素材を使った家にしたかったという夫妻。地域の工務店を回ったが、希望する家を建てられる業者は見つからなかった。ハウスメーカーとも話を詰めたが、「使用する木材に制限があるなど妥協しないといけない点があった」と振り返る。

そんな思案のさなか、奥さんはさとやま工房の岩井庸之介社長が経営するカフェにたまたま立ち寄ったという。カフェにある薪ストーブについて説明してくれたのが、岩井社長その人だった。自然素材を使った家づくりについて相談すると、「当社なら建てられますよ」との答えが返ってきた。渡りに船とばかりに、依頼先を同社に決めた。

木の家に癒されて

さとやま工房は現時点で石川県内唯一の『チルチンびと「地域主義工務店」の会』会員社。S邸を設計した岩井社長は不動産業も手がける。住み替えを考える建主にとっては、土地売却についても相談できる心強い存在だ。

S邸のコンセプトは、「1台の薪ストーブであたためる、風通しのよい家」。夫妻の要望は、収納は多め、檜を使った浴室、車庫から濡れずに玄関に入れるなど多岐にわたった。岩井社長は細かい注文にもていねいに対応してくれたという。

家族が好きな場所はもちろん薪ストーブの前。火入れはご主人の朝の日課だ。奥さんは「キッチンから見る景色も好き。四季を通じて楽しめる庭もつくりたい」と話してくれた。

年配の大工さんからは、「本物の木をつなぐ仕事だから、仕事をしていて気持ちがいい」との声も。「そう言ってもらえて嬉しかった」と奥さん。「家は本来、ていねいにつくるもの」とは岩井社長の弁。建主も、工務店も、職人たちも皆が幸せを感じる家づくり。「木の家にみんなが癒されるんです」。岩井社長のこの一言がすべて言い尽くしている。

 

石川県金沢市 注文住宅 さとやま工房 さとやま設計社 平面図

 

所在地 石川県金沢市
家族構成 夫婦+息子1人
敷地面積 380㎡
延床面積 145.25㎡(1階 95.98㎡ 2階 49.27㎡)
竣工 2017年12月(工期 2017年6月~12月)
設計・施工 さとやま工房 ㈱さとやま設計社
構造形式 木造軸組工法
主な外部仕上げ 屋根=ガルバリウム鋼板AT葺き
軒天井=杉板厚9mm化粧垂木
外壁=窯業系無塗装サイディング
ジョリパッド仕上げ+檜張り
主な内部仕上げ 天井=杉羽目板張り
壁=プラスターボード下地漆喰仕上げ
床=杉フローリング厚40mm

 

チルチンびと97号掲載|電子書籍でご覧いただけます

 
 

さとやま工房
〒923-1221 石川県能美市湯屋町へ116
 
素材の使用を前提とした「柔らかく温かい建築」を目指します。
高価な無垢材はどうしても手加工が多くなりますが、
高品質を維持し、地元県産材を使いながら、有害物質を限りなく発せず、
子育て世代が快適で健康な生活を送っていただくことを第一義としています。

 

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