苔の愉しみかた その二

ホソバオキナゴケは草原に、タマゴケは広葉樹の森に、スギゴケは針葉樹の大木に。
白砂は道に川に、石ころは丘に山並みに。
何をどういう風に見立てるかは自由。
仕上げに鉄道模型用の小さな住人を住まわせれば、自分だけの苔テラリウムの完成。

苔テラリウムを制作するときには、始めにちょっとしたストーリーを考えておきます。
そうすることでより風景を作り込めるし、何より作ることが楽しくなります。
今回はその中のいくつかのストーリーをご紹介。

避暑地の出来事
避暑地の出来事

避暑に訪れた家族の一コマ。
牧草地のくだり道、やんちゃなお兄ちゃんのあとを小さな妹が追いかけています。
転んでしまわないかとお父さんはヒヤヒヤ、お母さんはおおらかに。
おや、怪しげな二人組が遠目に家族をみています。何か企てているのでしょうか…?気をつけて!
あれ、よく見ると1人はカメラを構えて撮影していますね…。
家族の着ている服も、随分昔のもののよう。
実はこれ、映画の撮影風景だったようです。
どんな作品が出来上がるのか楽しみに待つことにしましょう!

風の吹く丘
風の吹く丘

今日は台風が近づいて荒れ模様のお天気ですが、ガラスの家のなかはいたって平穏。
気持ちのよい風で洗いたてのシーツがなびく洗濯日和となっているようです。
黄色のワンピースを着た女の子がお母さんのお手伝い。微笑ましいです。

…よいしょっと。
「…よいしょっと。」
「ヒツジ泥棒」
ヒツジ泥棒

普段はいたってのんきなガラスの中ですが、今日はちょっとした事件が起きているようです。
「父さん、もうやめようよ。」
「ぐだぐだ言ってないで、ほら手伝え。」
ヒツジ泥棒を企てている親子のようです。
ふたりの気づかぬうちに、背後から騎馬警官が近づいてきました。
さあ、ふたりはこのあとどうなってしまうのでしょうか?

お菓子型の島々
お菓子型の島々

扇型、花型、小判型、いろいろな形の島が浮かんでいます。
その中の一つコウメ島。
住人は暇さえあれば魚釣りへ出かけるジャックと愛犬テリー。
さて今日は何がかかるかな?

秋のグラウンド
秋のグラウンド

「しまっていくぞー!」
秋の高い空の下、青々としたグラウンドには朝から元気な声が響いています。
今日はA町B町対抗の草野球大会。
昔はなにかといがみ合っていた2つの町も、
今では年3回の草野球でその年の勝敗を争っています。
春夏と一勝一敗で向かえた秋の決戦です。

サンタがやって来た!
サンタがやって来た!
子どもたちはそわそわ
子どもたちはそわそわ

ガラスの中には、もううっすらと雪が積もり、
ひとあしもふたあしも先にサンタクロースが三兄妹のもとにやって来ました!
末っ子のベティはいつも抱えているクマのぬいぐるみの妹を。
やんちゃな次男坊ギルはスケート靴、
そして長男トビーは昆虫図鑑が欲しいと願いごとをしました。
今年はどんなプレゼント!?子どもたちは気になってしかたがありません!