控えめにつつましく

立冬・山茶始開

冬が近づくにつれ、庭木の葉が色づき始めてきました。

この季節に鮮やかな黄色い花を咲かせる植物があります。石蕗(つわぶき)です。
寒い時期に花を咲かせる下草で、私の好きな品種です。

石蕗について調べてみました。
名前の由来は「蕗(ふき)に似た葉に艶がある」ことから、「つやふき」が転じて「つわぶき」に。また、花言葉は、寒さが厳しくなる頃に花を咲かせることから「謙遜」だそうです。

石蕗と聞くとどこか懐かしく思えてきて、親近感を覚えます。
私の父は石蕗の煮物が好きで、旬の頃、山間の道端に生えている石蕗を採ってきていました。
夕食の一品として出されましたが、えぐみの強い味が苦手で、進んで手をつけませんでした。

ところで、この石蕗の煮物ですが、鹿児島や沖縄の地域料理ということ。
手間がかかっても尚、あくの強い味。
このあくの強さが好まれる理由なのでしょう。
故郷に帰った時に、頂いてみようと思います。

控えめにつつましく