神戸六甲山にて
チルチンびと秋号が届きました。秋の七草の所以を紹介されている梶山正さんのエッセイを興味深く拝見しました。七草は、万葉集にある山上憶良の次の二首の歌が所以とのこと。
秋の野に 咲きたる花を指折り かき数ふれば 七種の花
萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 あさがほの花
暑い夏が終わり過ごしやすくなった週末、「秋の山に」咲きたる花を数えに行ってきました。
まず目についたのはコマツナギ。淡いピンクの花を慎ましく咲かせます。
谷沿いに一面、群生しているのはヤブラン。深い緑に紫色が独特の色合わせを見せてくれます。
おやおや、辛うじてまだ咲いていました。ツツジの仲間で最後に開花するホツツジ。
やっと見つけたお目当てのヤマジノホトトギス。何度見ても面白い形をしています。名前の謂れは斑点が野鳥のホトトギスの胸の模様に似ているからとのことですが、肝心のホトトギスを見たことがないのです。
秋の花、しばらくの間、目を楽しませてくれそうです。